越生10名山の龍ヶ谷のヤマザクラ山~野末張見晴台~上谷の大クス山へ縦走登山に行ってきました。
越生駅から周回する形になったので距離はだいぶ長めでしたが、全体的に歩きやすいコースで下山後には越生梅林の梅まつりにも立ち寄って春のハイキングを堪能!
ちょうど満開を迎えた梅の花が綺麗でした。
歩き応えがあって面白かったのですが、花粉の飛散量も凄まじい1日でした。

2026年2月28日【奥武蔵】越生10名山と越生梅林ハイキング
埼玉県越生町にある10個の選ばれし山たち、その名も「越生10名山」。
数年前にこの括りの存在を知って全部踏破しようと毎年少しずつ登っていき、残すところあと3つ。
今回はその3つを繋げて越生10名山の一巡完了、そして締めに越生梅林の梅まつり。そう目論んでのコース取りとなりました。
とても楽しかったのですが、それ以上に花粉がヤバかった……。こんなこと、今までなかったです。

スタートは越生駅。
まず最初に登るのは越生10名山の1つ「龍ヶ谷のヤマザクラ山」。
この山が駅から結構離れていて、当初はバスを使おうかと思っていたのですが、そのバスの始発便が朝の9時半ごろと遅め。しかも越生梅林の梅まつりシーズンは道が渋滞すると聞いて、これはもう駅から登山にするしかないなと。

そんなわけでまだ人も少ない、朝の8時前に越生駅からハイキング開始です。
この駅前のアーチをくぐったのはもう何度目か。「花と香りのまち」というのは本当にその通りだと思っていて、越生には花の名所が非常に多いです。
だから毎年春の季節に訪れているわけですが、今回はその「香り」を堪能する嗅覚が後々死ぬことになる……。そんなことは夢にも思わず出発。

まずは40分ほど道なりに歩いて越生梅林に到着。
梅まつり絶賛開催中ですが、今回は最後に越生梅林を持ってきたかったのでここは我慢していったんスルーします。
朝の8時半時点ではまだ駐車場も道路も空いていました。


梅林を横目にもうしばらく舗装路歩き。
この時期は越生梅林に限らず、街のあちこちに梅林レベルの規模で梅の花が咲き乱れるので、これだけでも十分すぎるほどの見応えです。
綺麗な梅の花のおかげで、単調な道も楽しく歩けています。

そんな朝の散歩道、少し気になったのが山から出ている煙。
一瞬、山火事かと思いましたがよく見たら違う。この時はまだ気温が低かったので、朝霧だろうなと思って気にも留めていなかったんですが、実は違った。
あれ、全部花粉でございます。そう知ったのは、もうしばらく後のこと。

すでに花粉の猛威にさらされているなんて気づくこともなく、麦原入口バス停に到着。
バスを使う場合はこちらが最寄りとなり、ここまで1時間ちょっとの舗装路歩きを省略することができます。
ここからは標識に書かれている「あじさい山公園」の順路に従って右の道へ入って行きましょう。

しばらく道路沿いを歩いてこちらの細い林道へ入って行きます。
そうすると、最初の面白ポイントに到着するわけですが、ここら辺からくしゃみが止まらなくなってきました。
時期的に花粉シーズンだから仕方なしと思ってましたが、この時点でザックカバーしておくんだった。花粉の飛散量が凄まじく、装備品が変色し始めているのをまだこの時は知らない。

林道をしばらく進んだ見えてきた、こちらの砂防ダム。
ここがちょっぴり有名な珍スポットになっているのですが、おわかりいただけただろうか。

赤坂沢砂防ダムの小便小僧。
みんな見てくれと言わんばかりの堂々とした立ち振る舞い。沢の水量と全然釣り合っていない、大量の放水量を放つ小僧がそこにおりました。
どういう関係なのか、傍らには棒にぶら下がる猿の像も。謎な光景、まさにここは珍スポットだわ。
龍ヶ谷のヤマザクラ山に向かうルートは他にもありますが、このコースで歩けばこちらの珍風景に出会えます。

その後もしばらくは林道歩き。登りなので地味に疲れますが、こんな山奥にも家がありました。
この民家脇にあじさい山公園山頂への遊歩道入り口があります。


石段を登った先があじさい山。
山頂には古びたベンチが用意されていて、展望が一部開けています。

こちらがあじさい山からの展望。
だいぶ空気がよどんでいて視界が悪すぎる。全然遠くまで見渡せなかったですが、この時もまだ花粉だとは気づいておらず、薄い雲がかかってるんだろうくらいにしか思ってませんでした。

あじさい山から先がようやくしっかりとした登山道。
林道だけでだいぶ登ってきたので、ここからしばらくは緩やかな道のりが続きます。
急登らしい急登もありません。

尾根まで出ると分岐点。
すぐ近くに羽賀山というピークがあるので立ち寄っておきます。

こちらが羽賀山。
標識はしっかりと用意されていましたが、展望は特にありませんでした。

分岐まで戻って尾根を登って行くと、林道と交錯する場所に出ます。
ここを直進すれば野末張見晴台ですが、まずは龍ヶ谷のヤマザクラ山に行くべく、林道を左の方へ下って行きます。

龍ヶ谷のヤマザクラ山の登山口までは20分ほどの林道歩きになります。
途中、薄い雲の隙間から差し込む光が綺麗だなぁ~とか思ってましたが、まさかこれも花粉の粒子が造り上げたものだったとは。

しばらく歩いて、道路わきのこちらがヤマザクラ山の登山口。
山頂までは10分程度で着きます。

距離は短いですが、この日初めての急登がここでした。
道は途中で二手に分かれていて、周回できるようになっています。


こうして龍ヶ谷のヤマザクラ山に到着。
標識に書かれている通り、ここも越生10名山の1つです。
山の名前にもなっていますが、ここは山頂に立つヤマザクラの木が有名。ただ、さすがに梅の開花シーズンに訪れるとまだ桜は開花前で全く咲いてませんでした。

ちなみに満開時のヤマザクラの様子は入口に写真があるので、それを見てみてください。
綺麗だなと思う反面、こういう俯瞰したアングルは少し離れたところでないと見れないわけで、この絵は一体どこから見れるんだろうか。

ひとまずは無事に登頂を果たしたということで、歩いてきた林道を戻って行きます。
その途中、行きでは気づかなかった標識がこちら。

山桜眺望場所、と書かれた標識。
あぁ、なるほど。ここから先ほどのヤマザクラの木が見れるわけか。確かに正面が部分的に開けていたので満を持して覗いてみると……

先ほどの山頂がどこなのか全然わからない。
いや、待て。それ以上に気になったのが目の前に見えてる煙のようなやつ。麓でも見たけど、この時間で朝霧はあり得ない。
さすがにおかしいなと思い、そしてここに来てようやく気付いた。
風が吹くたびに舞うあの白いやつ、あれ全部花粉じゃないかと。
あんな煙のように舞う光景、初めて見ました。あの量はきつすぎるぞ……。

自分が見ているものにショックを受けながら、分岐まで戻って野末張見晴台方面へ。
今ならよく分かる、あの正面の白い煙も花粉なんだなと。
くしゃみに加えて目もかゆくなってきましたが、そりゃそうだ。諸悪の根源に自ら飛び込んでいたわけだから。
背負っていたザックも見事なまでに変色してました。


これは帰ってから洗濯祭りだとか考えながら山頂に到着。
こちらが野末張見晴台。
もうここまで来たら展望はさほど期待してなかったですが、まぁ酷いもんでした。

快晴という天気にもかかわらずこの視界の悪さよ。
まるで雲海にも見えるこの光景、全部花粉が作り出したものだなんてちょっと信じられない。こんなことあるんですね。黄砂が可愛く思えるレベルです。
鼻水止まらない、目もかゆくなってのダブルパンチが本当にしんどいわ……。

それでもどうにか越生10名山の「野末張見晴台」を登り切って、これで残すところあと一つ。
ラストは上谷の大クス山となりました。
そうだ、花粉に気を取られていたけど、今日は越生10名山を完登する記念すべき登山。涙目になりながらも気を引き締めて行きます。

上谷の大クス山までは基本的に下り道ですが、結構距離があります。
まずは野末張見晴台から少しばかり林道を歩いて、こちらの「越 – 49」の標識を右に曲がって登山道へ。
ここから先、道が入り組んでいて地図にはないルートがかなりあったので、ヤマップやらヤマレコのGPS地図と合わせて進んだ方がいいです。

それっぽい道がたくさんあるところが迷いポイント。標識にも上谷の大クス山という名前はしばらく出てきません。
こんな感じのロープが張られた急な下り坂であればルートは合っています。


急な下り坂を過ぎるとあとは緩やかな道になって、その途中にあったのが馬場という森の中の平地。
ここら辺の林間コースも横に広いので道を見失わないようにご注意を。

こういった感じで地図には載っていなかった脇道も結構ありました。
基本的には直進して大築山(標識では城山)というピークを目指して行きます。

そんな登山道の途中にあったのがこの標識。
出たぞ、越生の山に登っていれば必ず出くわすマスコットキャラクター「うめりん」。
ここらの山域のアイドル的存在なので覚えておきましょう。

その後も道は緩やかな下り坂。
平坦な箇所も多くて、ここら辺はとても歩きやすかったです。
そしてこの辺りで6人くらいのトレラングループとすれ違ったのですが、思えばこの日他の登山者を見たのはこれが最初で最後でした。


そうして大築山に到着。
大築城跡と標識に書かれていますが、すぐ近くに山頂の標識も用意されていました。

山頂から少し先へ進んだところに絶好の展望台が用意されていたので、ここで軽く休憩。
花粉のせいでこの日の展望は諦めていましたが、先ほどまでと比べるとだいぶマシになってきた気がします。


さらに進んで行くと小築山に到着。
こちらは特に展望もないピークでした。

その後もひたすら上谷の大クス山に向かって下山。
道は整備されて非常に歩きやすいのですが、この先も色々と分岐があって結構紛らわしかったです。

こうして登山口に出たところが、ちょうど目的地の「上谷の大クス山」。
下山しながらの登頂だったのでややあっけなかったですが、ひとまずこれで越生10名山をコンプリート!無事に一巡できました。

上谷の大クス山という名の通り、山頂には大きなクスノキがあって、これがかなりの迫力ありました。
倒木の危険があるということで、近くにある展望デッキは立ち入り禁止になってましたが、このクスノキは少し離れてみた方がその大きさを感じ取れると思います。

標識にすぐ近くには絶賛公開中の東野圭吾原作「クスノキの番人」のコラボポスターも張られていました。越生町、したたかやのぅ。
上谷の大クス山は越生の観光スポットの1つになっていて、車でも来ることが可能です。観光客もチラホラいました。


上谷の大クス山から15分くらいのところに雨乞山というピークもあったので、一応ここも踏んでおきました。
展望は特になかったです。

上谷の大クス山からはひたすら林道を下山していきます。(写真左に見えている小屋はトイレ)
この辺りまで来ると鼻は完全に死んだのか、くしゃみは不思議と収まってくれました。


林道をひたすら下って越生梅林に到着。
去年も訪れてはいますが、せっかくなので入場料500円を支払って入場。時刻は14時ということで、たくさんの観光客が来場していました。
毎年2月下旬から3月にかけて梅まつりが開催されて、祭り期間中は出店もたくさん並んでいます。



梅林内をのんびり散策。
色とりどりの梅が綺麗に咲いてます。園内には多様な品種が植えられていて、開花タイミングはそれぞれ微妙にずれますが、おおむね満開と言ってよい開花状況。


こちらのしだれ梅が特に綺麗でした。
品種によってはまだ少ししか開花してない花もあったので、まだしばらくは見頃が続くと思われます。

足元に咲く福寿草。
梅林内にたくさん咲いていて、梅の開花シーズンと重なるので同時に見ることができます。

ロウバイもまだ咲き残っていました。
ただ、やはり鼻が完全にやられたのか、香りは全く感じられなかった。
花粉め……


20℃近い陽気で来場者もたくさんいましたが、梅林内はとても広いので晴れた週末でもそれほど混雑を感じずに見て回れます。
園内に敷かれたミニSLも引っ切り無しに稼働。これが動いているのを初めて見た気がします。


ひとしきり梅林ハイキングを楽しんで退散。
もう間もなく15時という時間でしたが、この時間になっても訪れてくる人は多かったです。
越生梅林から越生駅まではバスで帰ることもできますが、ちょっと寄りたいところがあったので頑張って歩くことにしました。


それがこちらの佐藤酒造店。
越生梅林から徒歩5分くらいのところにある酒蔵です。
戦利品としていくつか地酒を購入して完パケよ。

こうして越生駅まで歩いて今日のハイキングが終了。
バスを使わなかったので歩行距離がだいぶ長めになりましたが、無事に予定通りのコースを歩けて満足です。

これにて越生10名山の一巡目が終了。また1つローカルな山の括りを完登できました。
どの山も1つ1つは登りやすくて、電車・バスの公共交通のみで登れるので良ければ行ってみてください。
参考までに過去に登った越生10名山の記事を貼っておきます。
- 2023/3/30【奥武蔵】大高取山~日和田山 春の縦走登山
- 大観山、大高取山
- 2023/4/22【奥武蔵】関八州見晴台 ツツジ咲く春の登山
- 顔振峠、関八州見晴台
- 2025/3/15【奥武蔵】越生梅林と大高取山ハイキング
- 弘法山、大観山、虚空蔵尊さくら山、大高取山
- 2025/4/12【奥武蔵】八徳の一本桜〜関八州見晴台 桜とツツジ咲く春の登山
- 関八州見晴台、飯盛山

今回みたく、ルートの組み方次第で越生梅林と合わせられるので梅の開花シーズンに訪れるのもおすすめです。
一巡完了はしましたが、越生10名山は桜やツツジの名所もあるので、今後も春をメインに登りに行きたいと思います。
おしまい。
【日程】
2026年2月28日
【コースタイム】
7:50 越生駅
8:50 麦原入口バス停
9:40 あじさい山
10:05 羽賀山
10:40 龍ヶ谷のヤマザクラ山
11:15 野末張見晴台
13:00 上谷の大クス山
14:00 越生梅林
15:30 越生駅

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